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【将来性も解説】ITエンジニア どんな仕事?未経験からのなり方とキャリアプラン

ITエンジニア初心者のイメージ
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ITエンジニアは、社会のIT化を支える将来性の高い仕事で、未経験からでも目指すことが可能です。
本記事では、Webエンジニアやインフラエンジニアなど8つの職種別に仕事内容を詳しく解説します。さらに、未経験から目指すための具体的な学習ステップ、スキルを証明するポートフォリオの作り方、気になるキャリアプランや年収まで網羅しました。
ITエンジニアの仕事の全貌を理解し、あなたのキャリア選択に役立ててください。

目次

ITエンジニアとは どんな仕事をする職種か

PCを打つ男性のイメージ

ITエンジニアとは、IT(Information Technology:情報技術)の専門的なスキルや知識を駆使して、社会や企業の課題を解決する技術者の総称です。
私たちが日常的に利用するスマートフォンアプリやWebサイト、企業の業務を効率化するシステム、さらには社会インフラを支えるネットワークまで、現代社会のあらゆる場面でITエンジニアの技術が活用されています。単にプログラムを書くだけでなく、顧客の要望をヒアリングして最適なシステムの設計図を描いたり、完成したシステムが安定して動き続けるように保守・運用したりと、その役割は多岐にわたります。

ITエンジニアの役割は社会の仕組みをITで支えること

ITエンジニアの最も重要な役割は、IT技術を用いて人々の生活を豊かにし、ビジネスを成長させることです。例えば、以下のような身近なサービスやシステムは、すべてITエンジニアの仕事によって成り立っています。

  • ECサイト:オンラインで手軽に買い物ができる仕組みを開発・運用します。
  • SNS:世界中の人々と繋がるためのプラットフォームを構築し、膨大なデータを処理します。
  • 金融機関のシステム:銀行のATMやオンラインバンキングなど、お金を安全に管理するシステムを設計・保守します。
  • 交通機関の運行システム:電車や飛行機の予約システムや運行管理システムを開発し、社会インフラを支えます。
  • 医療システムの電子化:電子カルテや遠隔診療システムなどを構築し、医療の質の向上に貢献します。

このように、ITエンジニアは社会の根幹を支える「仕組み」を作り、維持する、非常にやりがいのある仕事です。

仕事内容は「開発」だけではない!設計から運用・保守まで

「ITエンジニア」と聞くと、パソコンに向かって黙々とプログラミングをする「開発」のイメージが強いかもしれません。しかし、実際の仕事内容は非常に幅広く、システムが生まれてから役目を終えるまでの一連の流れ(システム開発工程)すべてに関わります。

主な開発工程と各フェーズでの仕事内容は以下の通りです。

開発工程主な仕事内容
要件定義顧客がシステムで何を実現したいのか(要望)をヒアリングし、システムの目的や必要な機能を明確にする。
設計要件定義をもとに、システムの全体像(外部設計)や内部の具体的な動作(内部設計)を決める。いわばシステムの設計図を作成する工程。
開発(実装)設計書に基づき、プログラミング言語を用いて実際にプログラムを作成する。
テスト完成したシステムが設計通りに正しく動作するか、不具合(バグ)がないかを確認する。
運用・保守リリースされたシステムが安定稼働するように監視したり、障害発生時に対応したり、機能追加や改善を行ったりする。

どの工程を主に担当するかは、後述するエンジニアの職種によって異なります。プロジェクトの規模によっては、一人のエンジニアが複数の工程を担当することもあります。

プログラマーとの違いは?

ITエンジニアと混同されやすい職種に「プログラマー」があります。両者の役割は密接に関連していますが、担当する領域に違いがあります。
一般的に、システム開発の上流工程(要件定義・設計)を担うのがシステムエンジニア(SE)、下流工程(開発・テスト)を担うのがプログラマーと区別されることが多いです。

項目ITエンジニア(主にシステムエンジニア)プログラマー
主な担当工程要件定義、設計、テスト、プロジェクト管理など(上流工程)開発(プログラミング)、単体テストなど(下流工程)
主な役割顧客とコミュニケーションをとり、システムの全体像を設計する設計書に基づき、正確なプログラムを記述する
必要なスキル技術力、コミュニケーション能力、論理的思考力、マネジメント能力プログラミングスキル、論理的思考力、問題解決能力

ただし、これはあくまで一般的な役割分担です。Web業界などでは、エンジニアが設計から開発、運用まで一貫して担当することも珍しくありません。「ITエンジニア」という大きな枠の中に、専門領域の一つとして「プログラマー」が存在すると捉えると分かりやすいでしょう。

ITエンジニアが不可欠とされる理由と高まる需要

現代社会において、ITエンジニアの需要はますます高まっています。その背景には、社会全体の大きな変化があります。

最大の要因は、あらゆる業界で進むDX(デジタルトランスフォーメーション)です。企業が競争力を維持・強化するために、最新のデジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを変革する動きが加速しており、その中心的な役割を担うのがITエンジニアです。

また、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、クラウドコンピューティング、5Gといった先端技術の急速な発展も、新たなサービスやシステムを生み出すITエンジニアの活躍の場を広げています。一方で、技術の進化スピードに人材の育成が追いついておらず、経済産業省の調査でも指摘されているように、IT人材は慢性的に不足している状況です。この深刻な人材不足が、ITエンジニアの市場価値をさらに高める要因となっています。

ITエンジニアの主な仕事内容を8つの職種で解説

ITエンジニアと一言で言っても、その仕事内容は多岐にわたります。Webサイトを作る人、スマホアプリを開発する人、会社のシステム基盤を支える人など、専門分野によって役割は大きく異なります。
ここでは、代表的な8つの職種を取り上げ、それぞれの具体的な仕事内容や必要なスキルを詳しく解説します。

Webサイトやサービスを開発するWebエンジニア

Webエンジニアは、私たちが日常的に利用するWebサイトやWebアプリケーションの開発、運用、保守を担う職種です。ECサイト、SNS、ブログ、企業のコーポレートサイトなど、インターネット上で動作するあらゆるサービスが対象となります。
担当領域によって、主に「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」に分かれます。

フロントエンドとバックエンドの役割

Web開発は、ユーザーの目に直接触れる部分と、その裏側でデータを処理する部分に分業されるのが一般的です。

  • フロントエンドエンジニア
    Webサイトの見た目や操作性など、ユーザーが直接触れる部分(クライアントサイド)を構築します。デザイナーが作成したデザインを基に、HTMLやCSS、JavaScriptといった技術を用いて、Webページとして表示されるようにコーディングします。
  • バックエンドエンジニア
    ユーザーの目には見えないサーバーサイドの処理を担当します。ユーザー情報の管理、データベースへのアクセス、決済処理など、Webサービスの根幹をなすシステムの開発・運用を行います。

両方の領域を担当できるエンジニアは「フルスタックエンジニア」と呼ばれます。

使用する主な技術

領域主な言語・フレームワーク・ツール
フロントエンドHTML, CSS, JavaScript, TypeScript, React, Vue.js, Angular
バックエンドPHP (Laravel), Ruby (Ruby on Rails), Python (Django), Java (Spring), Go, Node.js
データベースMySQL, PostgreSQL, Oracle Database
インフラAWS, Google Cloud (GCP), Microsoft Azure

スマホアプリを開発するアプリケーションエンジニア

アプリケーションエンジニアは、スマートフォンやタブレットで動作するアプリケーションを開発する職種です。
iOSアプリやAndroidアプリといった「ネイティブアプリ」の開発が主な仕事ですが、広義には企業の基幹システムや会計ソフトなどの「業務系アプリケーション」、PCにインストールして使用する「デスクトップアプリケーション」の開発者も含まれます。

主な仕事内容

アプリケーションエンジニアは、企画段階からリリース後の運用・保守まで、アプリ開発の全工程に携わります。
企画者やデザイナーと連携しながら、要件定義、設計、プログラミング、テストといった開発業務を進めます。
アプリをApp StoreやGoogle Playに公開するための申請手続きや、リリース後のアップデート対応、ユーザーからのフィードバックに基づく改善も重要な仕事です。

使用する主な技術

対象主な言語・開発環境
iOSアプリSwift, Objective-C, Xcode
AndroidアプリKotlin, Java, Android Studio
業務系アプリJava, C#, C++, .NET

システムの基盤を支えるインフラエンジニア

インフラエンジニアは、ITサービスやシステムが安定して稼働するための基盤(インフラストラクチャ)を設計、構築、運用、保守する専門家です。
サーバーやネットワーク、データベースといった、アプリケーションが動く土台部分をすべて担当します。
縁の下の力持ちとして、24時間365日、ITシステムを安定稼働させる重要な役割を担っています。

主な仕事内容

インフラエンジニアの仕事は、大きく「設計」「構築」「運用・保守」の3つのフェーズに分かれます。
新しいシステムを作る際には、要件に合わせてサーバーの台数やスペック、ネットワーク構成を決定し(設計)、実際に機器の設置や設定作業を行います(構築)。
システム稼働後は、障害が発生しないように監視し、トラブル発生時には迅速な復旧作業を行うほか、パフォーマンスの改善やセキュリティ対策も担当します(運用・保守)。
近年は、AWSやAzureなどのクラウドサービスを利用したインフラ構築(クラウドエンジニア)の需要が非常に高まっています。

使用する主な技術

  • OS: Linux (CentOS, Ubuntuなど), Windows Server
  • クラウド: AWS, Microsoft Azure, Google Cloud (GCP)
  • 仮想化技術: VMware, Docker, Kubernetes
  • ネットワーク機器: ルーター, スイッチ (Cisco, Juniperなど)
  • 監視ツール: Zabbix, Nagios, Datadog

企業のシステム設計を行うシステムエンジニア(SE)

システムエンジニア(SE)は、顧客の業務上の課題をヒアリングし、それを解決するための情報システムを設計・開発する職種です。特に、顧客とのコミュニケーションを通じてシステムの仕様を決める「要件定義」や、システムの全体像を描く「基本設計」といった「上流工程」を主に担当します。

主な仕事内容

SEの仕事は、顧客へのヒアリングから始まります。業務内容や課題を深く理解し、どのようなシステムが必要かを定義します(要件定義)。
次に、その要件を満たすための機能や画面構成、データの流れなどを具体的に設計書に落とし込みます(設計)。設計書が完成すると、プログラマーに開発を依頼し、開発プロジェクトの進捗管理や品質管理も行います。
完成したシステムのテストや、顧客への導入支援、操作説明などもSEの重要な役割です。

技術的なスキルはもちろん、顧客の要望を正確に汲み取るヒアリング能力や、円滑にプロジェクトを進めるためのコミュニケーション能力が強く求められます。

ゲーム開発に携わるゲームエンジニア

ゲームエンジニアは、コンシューマーゲーム(家庭用ゲーム機)やPCゲーム、スマートフォン向けゲームアプリなど、あらゆるゲームの開発に携わるプログラマーです。
ゲームプランナーやデザイナー、サウンドクリエイターなど、様々な専門家とチームを組んで、ユーザーが熱中できる面白いゲームを作り上げます。

主な仕事内容

ゲーム開発では、キャラクターの動き、グラフィック描画、サウンド再生、ユーザーインターフェース(UI)など、ゲームを構成するあらゆる要素をプログラミングで実装します。特に、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンを使いこなし、効率的に開発を進めるスキルが求められます。
ユーザーが直接触れるクライアントサイドの開発だけでなく、オンラインゲームにおけるユーザーデータの管理や通信処理を行うサーバーサイドの開発を担当することもあります。

使用する主な技術

  • ゲームエンジン: Unity, Unreal Engine
  • プログラミング言語: C++, C#, Swift, Kotlin
  • 開発プラットフォーム: PlayStation, Nintendo Switch, PC, iOS, Android

データを分析し活用するデータサイエンティスト

データサイエンティストは、企業が保有する膨大なデータ(ビッグデータ)を分析し、ビジネス上の課題解決や新たな価値創造に繋がる知見を見つけ出す専門職です。
統計学や情報工学(特に機械学習)の知識を駆使して、データに基づいた合理的な意思決定を支援します。

主な仕事内容

データサイエンティストの仕事は、まずビジネス上の課題を理解し、どのようなデータが必要で、どう分析すれば解決に繋がるかを設計することから始まります。
次に、様々な場所に散らばったデータを収集・整理し、分析できる形に加工します。そして、統計解析や機械学習モデルの構築といった手法を用いてデータを分析し、その結果をグラフなどで可視化します。
最終的には、分析から得られた洞察をビジネスサイドに分かりやすく伝え、具体的なアクションに繋げることがゴールとなります。

使用する主な技術

  • プログラミング言語: Python (Pandas, NumPy, scikit-learnなど), R
  • データベース: SQL
  • 分析ツール: Tableau, Power BI
  • その他: 統計学、機械学習、データマイニングに関する深い知識

ITシステムの安全を守るセキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃の脅威から企業の情報資産を守るための設計、実装、運用を専門とするエンジニアです。不正アクセス、ウイルス感染、情報漏洩といったセキュリティインシデントを未然に防ぎ、万が一発生した際には迅速に対応して被害を最小限に食い止める役割を担います。

主な仕事内容

セキュリティエンジニアの業務は多岐にわたります。システムの企画・設計段階からセキュリティ要件を定義し、安全なシステムを構築します。
ファイアウォールやWAF(Web Application Firewall)、IDS/IPS(不正侵入検知・防御システム)といったセキュリティ製品の導入や運用も行います。
また、完成したシステムに脆弱性がないかを定期的に診断したり、サーバーのアクセスログを監視して不審な動きがないかをチェックしたりするのも重要な仕事です。インシデント発生時には、原因調査や復旧作業の中心的な役割を担います。

プロジェクトを管理するプロジェクトマネージャー(PM)

プロジェクトマネージャー(PM)は、システム開発などのプロジェクト全体の責任者として、計画の立案から完了までを管理し、プロジェクトを成功に導く役割を担います。
エンジニアとしての技術的な知見に加え、高いマネジメント能力が求められる職種であり、多くのエンジニアがキャリアパスの目標としています。

主な仕事内容

PMの仕事は、プロジェクトの目的を明確にし、具体的な計画を立てることから始まります。開発に必要な人員(ヒト)、予算(カネ)、期間(モノ)を確保し、詳細なスケジュール(WBS: Work Breakdown Structure)を作成します。プロジェクト開始後は、進捗状況を常に把握し、課題やリスクが発生した際には解決策を講じます。
また、顧客や経営層、開発チームのメンバーなど、様々なステークホルダー(利害関係者)との円滑なコミュニケーションを取り、プロジェクトが円滑に進むように調整することも極めて重要な責務です。

未経験からITエンジニアになるための4ステップ

4STEPのイメージ

ITエンジニアは専門職ですが、未経験からでも正しいステップを踏むことで目指すことが可能です。むしろ、IT業界は慢性的な人材不足に悩まされており、ポテンシャルを重視して未経験者を採用する企業も少なくありません。
ここでは、未経験からITエンジニアになるための具体的な4つのステップを、ロードマップとして詳しく解説します。

ステップ1 目指す職種と学習するプログラミング言語を決める

まず最初に行うべきは、「どのようなITエンジニアになりたいか」というゴールを明確にすることです。
ITエンジニアと一言でいっても、その職種は多岐にわたります。ゴールが定まれば、習得すべきプログラミング言語や技術が自ずと決まり、学習のモチベーション維持にも繋がります。

前章で解説した職種と、それぞれで主に使用されるプログラミング言語の組み合わせを以下の表にまとめました。
自身の興味や関心と照らし合わせながら、目指す方向性を定めましょう。

職種主な役割主に使用されるプログラミング言語・技術
Webエンジニア(フロントエンド)Webサイトやサービスのユーザーが見る部分を開発するHTML, CSS, JavaScript (React, Vue.js, Angular)
Webエンジニア(サーバーサイド)Webサイトやサービスの裏側の処理やデータベースを開発するPHP, Ruby, Python, Java, Go
アプリケーションエンジニアスマートフォン向けのアプリを開発するSwift (iOS), Kotlin (Android)
インフラエンジニアITシステムの基盤となるサーバーやネットワークを設計・構築・運用するLinuxコマンド, シェルスクリプト, Python (AWS, GCP, Azureなどのクラウド技術も重要)
データサイエンティスト膨大なデータを分析し、ビジネス課題の解決に繋げるPython (Pandas, NumPy), R, SQL

未経験者の場合、特に求人数が多く、学習情報も豊富なWebエンジニアからキャリアをスタートするケースが一般的です。まずはWebサイトの仕組みを学びながら、HTML/CSS、JavaScriptといった基本的な言語から学習を始めるのがおすすめです。

ステップ2 おすすめの学習方法でスキルを習得する

目指す職種と学習する言語が決まったら、次に具体的な学習方法を選択します。未経験者向けの学習方法には、大きく分けて「独学」と「プログラミングスクール」の2つがあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。

独学(書籍や学習サイトの活用)

書籍やオンラインの学習サイトを利用して、自分のペースで学習を進める方法です。
近年は質の高い学習コンテンツが豊富に存在します。

  • メリット: 費用を安く抑えられる、自分の好きな時間・場所で学習できる。
  • デメリット: モチベーションの維持が難しい、エラー発生時に自力で解決する必要がある、学習計画を自分で立てなければならない。
  • おすすめの学習サイト: Progate(スライド形式で基礎を学べる)、ドットインストール(動画で学べる)、Udemy(特定の技術を深く学べる動画教材が豊富)。

独学を選ぶ場合は、まずこれらのサイトでプログラミングの基礎に触れてみて、適性があるかどうかを判断するのも良いでしょう。

プログラミングスクール

体系的なカリキュラムと専門の講師(メンター)のサポートを受けながら、効率的にスキルを習得する方法です。
転職支援がセットになっているスクールも多くあります。

  • メリット: 体系的なカリキュラムで効率的に学べる、不明点をすぐに質問できる、転職サポートを受けられる、共に学ぶ仲間ができる。
  • デメリット: 独学に比べて費用が高額になる。

費用はかかりますが、最短ルートでエンジニア転職を目指したい方や、一人での学習に不安を感じる方にはプログラミングスクールが適しています。
スクールを選ぶ際は、カリキュラムの内容、サポート体制、卒業生の転職実績などを比較検討することが重要です。

ステップ3 スキルを証明するポートフォリオを作成する

プログラミングの基礎学習が一通り終わったら、次に取り組むべきはポートフォリオの作成です。ポートフォリオとは、自身のスキルや技術力を証明するための「作品集」のことです。

実務経験のない未経験者にとって、ポートフォリオは唯一の客観的なスキル証明となります。採用担当者はポートフォリオを通じて、「自社で活躍できるだけの技術力があるか」「能動的に学習を進められる人材か」を判断します。
学習サイトの課題をこなすだけでなく、オリジナルのWebサイトやアプリケーションを企画から実装まで行うことで、あなたの評価は格段に上がります。

ポートフォリオ作成のポイント

  • オリジナリティを出す: 単純な模写ではなく、自身の興味や課題意識を反映させたオリジナルの作品を目指しましょう。例えば、「好きな趣味の情報をまとめるサイト」や「日常の不便を解決するツール」などが考えられます。
  • 基本的な機能を網羅する: ログイン機能、データベースとの連携(CRUD処理)、外部APIの利用など、Webサービスの基本的な要素を盛り込むと評価されやすくなります。
  • コードを公開する: GitHubなどのプラットフォームを利用して、作成したポートフォリオのソースコードを公開しましょう。コードの書き方や設計思想も評価の対象となります。
  • 工夫した点や苦労した点を説明できるようにする: 面接ではポートフォリオについて深く質問されます。なぜその技術を選んだのか、どの部分で苦労し、どう乗り越えたのかを自分の言葉で説明できるように準備しておくことが不可欠です。

ステップ4 転職エージェントを活用して就職活動する

ポートフォリオが完成したら、いよいよ就職活動のステップです。求人サイトを自分で探す方法もありますが、未経験者の場合はIT業界に特化した転職エージェントの活用を強くおすすめします。

転職エージェントは、あなたのスキルや希望に合った求人を紹介してくれるだけでなく、未経験者採用に積極的な企業の情報も豊富に持っています。また、専門のキャリアアドバイザーが、職務経歴書の添削や面接対策など、内定獲得まで手厚くサポートしてくれます。

転職エージェント活用のメリット

  • 未経験者歓迎の非公開求人を紹介してもらえる可能性がある。
  • IT業界の動向に詳しいアドバイザーから客観的なアドバイスがもらえる。
  • 企業との面接日程の調整や年収交渉などを代行してもらえる。
  • 応募書類の添削や模擬面接など、選考対策をサポートしてもらえる。

転職エージェントは複数登録し、それぞれのサービスの特色や担当者との相性を見極めながら、自分に合ったエージェントをメインに活用していくのが成功の秘訣です。ポートフォリオを携え、自信を持って就職活動に臨みましょう。

ITエンジニアのキャリアプランと将来性

ITエンジニアとして働き始めた後、どのようなキャリアを歩めるのか、そして将来性はあるのかは、多くの方が気になる点でしょう。
結論から言うと、ITエンジニアは多様なキャリアパスを描くことができ、その将来性は非常に高いと言えます。
ここでは、代表的なキャリアプランと、IT業界の動向を踏まえたエンジニアの将来性について詳しく解説します。

ITエンジニアの代表的なキャリアパス

ITエンジニアのキャリアパスは、大きく分けて「スペシャリスト」「マネジメント」の2つの道があります。さらに、独立や他職種への転身など、多様な選択肢が存在します。
自身の適性や興味に合わせてキャリアを設計できるのが、ITエンジニアの魅力の一つです。

スペシャリストの道:技術を極めるキャリア

特定の技術分野における専門性を高め、技術のエキスパートとして現場の第一線で活躍し続けるキャリアパスです。
最新技術の動向に常にアンテナを張り、深い知識と高度なスキルでプロジェクトの技術的な課題を解決に導きます。代表的な職種には、チームの技術選定や設計をリードする「テックリード」や、システム全体の設計を担当する「ITアーキテクト」などがあります。

マネジメントの道:チームやプロジェクトを導くキャリア

技術的な知見を活かしつつ、チームやプロジェクト全体を管理・監督する役割を担うキャリアパスです。
メンバーの育成や進捗管理、予算管理など、技術力に加えてリーダーシップやコミュニケーション能力が求められます。代表的な職種には、プロジェクトの責任者である「プロジェクトマネージャー(PM)」や、エンジニア組織のマネジメントを行う「エンジニアリングマネージャー(EM)」などがあります。

その他のキャリアパス:多様な選択肢

上記の2つ以外にも、ITエンジニアには様々なキャリアの可能性があります。
例えば、企業に属さず独立して働く「フリーランスエンジニア」や、企業のIT戦略に関する課題解決を支援する「ITコンサルタント」、製品やサービスの企画・開発に責任を持つ「プロダクトマネージャー(PdM)」など、培ったスキルを活かして多様な分野で活躍できます。

キャリアパスの種類代表的な職種主な役割と求められるスキル
スペシャリストテックリード、ITアーキテクト、ITスペシャリスト特定の技術分野における深い知識と高度な実装スキル。システムの設計能力や技術的な課題解決能力が求められる。
マネジメントプロジェクトマネージャー(PM)、エンジニアリングマネージャー(EM)プロジェクトの進捗・品質・コスト管理、チームメンバーの育成と評価。リーダーシップやコミュニケーション能力、管理能力が求められる。
その他フリーランス、ITコンサルタント、プロダクトマネージャー(PdM)技術力に加え、営業力、経営知識、マーケティング知識など、それぞれの分野に応じた専門スキルが求められる。

IT業界の動向とエンジニアの将来性

IT業界は今後も成長が続くと予測されており、ITエンジニアの需要はますます高まっています。その背景には、社会全体のデジタル化の加速と、深刻なIT人材不足があります。

DX推進による需要拡大と深刻なIT人材不足

現在、あらゆる業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されており、ビジネスにITを活用することが不可欠となっています。これにより、Web業界だけでなく、製造、金融、医療、教育といった様々な分野でITエンジニアの活躍の場が広がっています。
一方で、経済産業省の調査でも指摘されているように、IT人材は大幅に不足している状況が続いています。需要に対して供給が追いついていないため、スキルを持つITエンジニアは今後も価値の高い人材として求められ続けるでしょう。

将来性が特に高い技術分野

IT業界の中でも、特に成長が著しく、将来性が高いとされる技術分野がいくつか存在します。これらの分野のスキルを習得することで、自身の市場価値をさらに高めることができます。

  • AI・機械学習:自動運転や画像認識、自然言語処理など、様々なサービスに応用が進んでいます。AIを開発・活用できるエンジニアの需要は非常に高いです。
  • クラウドコンピューティング:AWS、Microsoft Azure、Google Cloudといったクラウドサービスを活用したシステム開発が主流となっています。クラウドを扱えるインフラエンジニアやWebエンジニアは引く手あまたです。
  • サイバーセキュリティ:企業のDX推進やサイバー攻撃の巧妙化に伴い、情報セキュリティの重要性が増しています。システムの安全を守るセキュリティエンジニアは不可欠な存在です。
  • データサイエンス:ビッグデータを分析し、ビジネスの意思決定に役立つ知見を導き出すデータサイエンティストは、多くの企業から求められています。

将来も活躍し続けるために必要なこと

ITエンジニアとして長期的に活躍し続けるためには、変化に対応し、自身のスキルをアップデートし続ける姿勢が重要です。

  • 継続的な学習(リスキリング):IT業界は技術の進化が速いため、常に新しい技術や知識を学び続けることが不可欠です。勉強会に参加したり、オンライン学習サービスを活用したりして、スキルを磨き続けましょう。
  • ソフトスキルの向上:技術力だけでなく、コミュニケーション能力や課題解決能力、論理的思考力といったソフトスキルもキャリアアップには欠かせません。チーム開発や顧客との折衝など、実務を通してこれらのスキルを意識的に高めていくことが大切です。

ITエンジニアの仕事に関するよくある質問

ITエンジニアという仕事に興味を持った方が、まず疑問に思うであろう点をQ&A形式で解説します。年収、キャリアチェンジの可能性、求められる適性など、気になるポイントを解消していきましょう。

平均年収はどのくらい?

ITエンジニアの年収は、職種、スキル、経験年数、勤務する企業の規模などによって大きく変動しますが、日本の平均年収と比較して高い水準にあると言えます。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、プログラマーやシステムエンジニアを含む「ソフトウェア作成者」の平均年収は約550万円前後です。

しかし、これはあくまで平均値であり、スキルや経験を積むことで年収1,000万円以上を目指すことも十分に可能です。特に、需要の高い専門スキルを持つエンジニアは高い報酬を得ています。以下に、本記事で紹介した職種ごとの年収目安をまとめました。

職種年収目安年収を左右する要素
Webエンジニア400万円~700万円バックエンド・フロントエンド両方のスキル、フレームワークの習熟度、インフラ知識
アプリケーションエンジニア450万円~750万円OS(iOS/Android)に関する深い知識、UI/UX設計スキル、サーバーサイドとの連携経験
インフラエンジニア450万円~800万円クラウド技術(AWS, Azure, GCP)の設計・構築スキル、セキュリティ知識、大規模インフラの運用経験
システムエンジニア(SE)450万円~700万円上流工程(要件定義・設計)の経験、業界知識、プロジェクトマネジメント能力
ゲームエンジニア400万円~750万円ゲームエンジン(Unity, Unreal Engine)の習熟度、3Dグラフィックス技術、サーバーサイド開発経験
データサイエンティスト600万円~1,000万円統計学・機械学習の知識、データ分析・活用実績、ビジネス課題解決能力
セキュリティエンジニア550万円~900万円セキュリティ関連資格(CISSPなど)、インシデント対応経験、脆弱性診断スキル
プロジェクトマネージャー(PM)700万円~1,200万円大規模プロジェクトの管理経験、予算・品質・納期管理能力、リーダーシップ

未経験からスタートする場合は年収300万円台からのスタートが一般的ですが、2〜3年の実務経験を積むことで年収500万円前後まで到達するケースが多く見られます。その後は、専門性を極める「スペシャリスト」や、チームを率いる「マネジメント」の道に進むことで、さらなる年収アップが期待できます。

文系でもITエンジニアになれる?

結論から言うと、文系出身者でもITエンジニアになることは十分に可能です。実際に、IT業界では多くの文系出身エンジニアが活躍しています。
理系の知識や数学的な素養が有利に働く場面もありますが、それ以上に重要なスキルが多くあるためです。

文系出身者が持つ強み

文系出身者は、ITエンジニアの仕事において以下のような強みを発揮できる可能性があります。

  • コミュニケーション能力:システム開発はチームで行うのが基本です。また、システムエンジニア(SE)やプロジェクトマネージャー(PM)のように、顧客の要望をヒアリングし、要件をまとめる役割では、高いコミュニケーション能力が直接的に活かされます。
  • 読解力・ドキュメント作成能力:仕様書や設計書を正確に読み解き、また自ら分かりやすいドキュメントを作成する能力は、プロジェクトを円滑に進める上で不可欠です。報告書や提案書の作成においても、論理的で説得力のある文章構成力は大きな武器となります。
  • 論理的思考力:プログラミングは論理の積み重ねです。文系でも、物事を構造的に捉え、筋道を立てて考える力があれば、プログラミング的思考を習得することは難しくありません。

学習でつまずかないためのポイント

文系・未経験からITエンジニアを目指す場合、最初は専門用語の多さや抽象的な概念に戸惑うかもしれません。
しかし、体系的に学べるプログラミングスクールを活用したり、ITパスポートや基本情報技術者試験といった資格の勉強から始めたりすることで、基礎知識を効率的に身につけることができます。重要なのは、諦めずに学習を継続することです。

どんな人が向いている?

ITエンジニアの仕事には、特定のスキルだけでなく、以下のような思考性や性格を持つ人が向いていると言われています。自身の適性を考える上での参考にしてください。

  • 新しいことを学ぶのが好きな人:IT業界は技術の進化が非常に速く、常に新しい技術や知識を学び続ける姿勢が求められます。知的好奇心が旺盛で、自主的に学習を進められる人はエンジニアとして成長し続けられます。
  • 論理的に物事を考えられる人:プログラミングは、目的を達成するために「どのような処理を」「どのような順番で」実行するかをコンピューターに指示する作業です。複雑な問題を小さな要素に分解し、順序立てて解決策を組み立てる論理的思考力は、エンジニアの核となる能力です。
  • 地道な作業が苦にならない人:華やかなイメージとは裏腹に、エンジニアの仕事には地道な作業が多く含まれます。コードを一行ずつ書いたり、エラーの原因を特定するために何度もテストを繰り返したりといった、粘り強さや集中力が求められる場面が多々あります。
  • ものづくりが好きな人:自分の手でサービスやシステムを創り上げ、それが世の中の役に立つことに喜びを感じられる人は、大きなやりがいを得られるでしょう。アイデアを形にする過程そのものを楽しめるかどうかが重要です。
  • チームで協力して目標を達成したい人:多くの開発はチームで行われます。他のエンジニアやデザイナー、企画担当者など、様々な職種の人と協力しながら一つのプロダクトを完成させるため、協調性やコミュニケーション能力も大切な素養です。

これらのすべてに当てはまる必要はありませんが、いくつか共感できるポイントがあれば、ITエンジニアとしての素質があると言えるでしょう。

まとめ

本記事では、ITエンジニアの多様な仕事内容から、未経験者が目指すための具体的なステップ、そして将来性までを解説しました。
Web開発からインフラ、データ分析まで職種は多岐にわたり、自分の適性や興味に合わせてキャリアを選択できます。IT業界の成長に伴いエンジニアの需要は高く、将来性は非常に明るいと言えるでしょう。
この記事を参考に、あなたに合った職種を見つけ、ITエンジニアへの第一歩を踏み出してください。

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この記事を書いた人

未経験からITエンジニアを目指す皆さんが迷わず一歩を踏み出せるよう、学習のコツや転職・就職のポイント、成功体験など、役立つHINT情報をわかりやすくお届けしています。難しい専門用語も丁寧に解説し、読者の“やってみたい”を後押し。IT業界の最新情報もキャッチしながら、皆さんのエンジニアへの挑戦を一緒に歩む身近なパートナーとしてサポートします。

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